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2025.12.30

エピソード

#共生社会の推進

【コロンビア・ピタリトの山で②】 境界線と子供

コロンビア・ピタリトの山で過ごした1週間を、2回シリーズでお届けします。今回は第2回、テーマは「他者への寛容」「子供と生きる」です。

「境界線」を越えた他者への寛容

山での生活は、寝室以外はほぼ野外です。リビングと外を仕切るのは竹の柵だけ。ニワトリが当たり前のように中に入ってきます。息子のケビンがエバにリビングの糞を掃除するよう言われ、入り口まで掃き出したあと、周囲に撒き散らしているのを見て、あ~あ、と思った瞬間、偶然、草に糞をするニワトリをみて、私たちはそもそも、外を歩く時に糞を踏んで生きている。暮らしの中に来たものを「汚いもの」として排除すれば終わりじゃない、糞とも共に暮らせば良いと思いなおしました。

山には豊富な水がありますが、殺菌などしていません。飲み水は、沸騰させますが、食器洗いや歯磨きは、水溜場のものを使います。私たちは除菌が安全と思い込んでいますが、それは真実なのだろうか、と思います。
「汚いもの・異質なもの」を排除し、境界線を作りすぎず、自然界の一部として混ざり合って生きることが生きる力ではないのか?また、そんな「他者への寛容さ」は、分断の進む現代社会に対するテーマを投げかけてくれていると感じさせられました。

子どもは、共に生きる「パートナー」

山での暮らしでは、エバの息子・ケビン(10歳)からも多くを学びました。 私がゴキブリに驚けば「彼らは何もしないよ」と私を諭し、食後には「僕が皿洗いするよ」と当たり前のように動く。父のエバが料理をし、子が食後のコーヒーをいれる。そこには「お手伝い」ではなく、生活を維持する対等なパートナーの姿を感じました。エバの親としての毅然な姿勢もすごかった!何が危険で、どうすれば安全かをしっかりとケビンに伝えている。一方で、ケビンは日本からのお土産のお菓子に目を輝かせ、町に出ればアイスに喜ぶ普通の少年でもあります。学校が始まれば町のおばあちゃんの家で暮らす彼に「どちらが好き?」と聞くと、答えは「町」でした。 実は私も、山を降りて次の町への移動のために空港に着いた瞬間、ビールとフライドチキンにむしゃぶりついていました。文明の利便性もまた、抗いがたい魅力であることは否定できない事実です。

「山の暮らしの尊さ」「現代文明の利便性」。この両極にある価値をどう調和(ハーモニー)させるか。理想論だけではない、人々のリアルな欲求に応えながら、持続可能な未来をどうデザインするか。議員としての大きな宿題をいただいた山の暮らしでした。

以上、1週間の山の暮らしで得た経験と私の思いをまとめましたが、まだまだお伝え切れていないことが沢山あります。帰国したら是非、お話会や意見交換会をしたいと思いますので、その際は、お声かけ致しますね。
最後に、エバとケビンに多くの幸がありますように!ありがとうございました!

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